車を車中泊使用にしたいんだ。まずは【床張り】をやりたいんだけど、素人でもできるのかな?
- 車に床張りをしたい
- 自分の車を車中泊使用に改造したい
近年のアウトドアブームで、キャンプをする人はかなり多くなりました。
自分の車を車中泊使用に改造し、手軽にアウトドアを楽しむ人も増えてきましたね。
しかし、「自分で改造したいけど、やり方がわからない」という人もいるはず。
そんなあなたに、今回の記事では車中泊のベース部分である「床張り」の方法を紹介します。
結論としては、素人でも車への床張りは可能です!
私も素人ながら床張りに挑戦し、わずか2日で完成することができました(^^♪
この記事では、その方法を出来るだけ詳しく解説していきます。
- キャンプ歴10年以上の夫婦(子供2人、犬1匹)
- 車は「日産キャラバンNV350」
- DIYに関しては「ど素人」です
記事を読むことで、誰でも車に床張りが出来るようになります。
床張りをするだけでも、かなりアウトドアの幅が広がりますので、ぜひチャレンジして下さいね!
【素人でも簡単】キャラバンを車中泊仕様にDIY!床張り方法を詳しく解説
車中泊使用に向いている車
車中泊使用に改造するなら「商用車」と呼ばれる車がおススメです。商用車は「キャンピングカー」のベースとして、よく使用される車になります。
商用車は、貨物自動車の一部にあたる自動車です。トラックやバンなど「荷物を運ぶことを主な目的とする車」のことをいいます。
荷物を運ぶことを専門に扱われる車だけあって、「荷室が広く取れる」というのが特徴です。
詳しくは下記の記事を参考にして下さい。
床張りするメリット
床張り(板+クッションフロア)をするメリットは下記のとおり。
- 平らな就寝スペースを確保できる
- 靴を脱いだ状態で、快適に過ごせる
- 家具やベットを床に固定できる
- オシャレ感がアップする
- 掃除がしやすい
床張りができれば、すぐに車中泊することは可能です。
床で寝ることも可能ですし、ソファベッドやコットなどがあれば、より快適な睡眠をとることができますよ!
床張りをするデメリット
床張りをするデメリットは下記のとおり。
- 床張りの範囲で、車検業者が限られる可能性あり
- 色んな工具が必要になる
- 作るスペースの確保が必要となる
- 手間がかかる
1番大きなデメリットは「床張りの範囲で、車検業者が限られる可能性がある」ということ。
詳しくは下記で説明しますが、私の場合は点検業者が限られる事態となりました。
せっかく床張りできたのに、私みたいになっては元も子もありません。
後述の注意点を参照してもらってから、作業に移るようにしてくださいね!
床張りをする時の注意点
床張りをするなら「範囲」に注意して下さい!
床張りをすれば、快適な空間を作ることは出来ますが、床板を張る「範囲」には注意が必要です。
私の場合、車両後部の全床面に板を張ったので、特定の業者(指定工場)でしか車検が受けれなくなってしまいました。
理由としては、「後部座席を床板で固定しているため」だと言われたのです(繰り返し聞いたのですが、この答えしか返ってきませんでした)。
なお、荷室部分だけの床張りなら、認定工場でも車検は受けることが出来たそうです。
これは、地域の陸運局によっても違う可能性があります。
床張りする時には、事前に車検が出来るかどうかの確認はするようにしましょうね!
床張りした全体像
実際に私が行った「床張り」の全体像は写真のとおりです。細かい部分を除けば、十分な出来だと思っています。
後方からの写真。
レンガ調のクッションフロアがお気に入りです!
左スライドドアを開けた写真。
後部座席の前まで、しっかりと床張りをしています。
後部座席の固定を外して前に倒せば、かなりのスペースを確保できます。
床張りをすれば、車中泊車としての雰囲気がグッと高まります。
床張りのやり方
今回は私が所有している「日産キャラバンNV350」を例にしています。
工程は8つに分けて解説していきますね。
車両床面の掃除
まずは、床面をある程度キレイにするところから始めましょう。
床張り前には、必ず床面をキレイに掃除しましょう。
1回張ると数年はめくることもないでしょうから、入念に行って下さいね。
掃除に関しては、
- 掃除機やほうきでゴミを除去
- 濡れた雑巾で拭く
- 頑固な汚れは、中性洗剤やパーツクリーナーで落とす
特に床面の「溝」には、ホコリが極力ないようにしましょう。
床板の型どり
床板の型どりは、第一の関門です!
- 元から床面に敷いてあるシートを利用する
- シートがない場合、段ボール等を使用する
- 曲線部分は慎重に!
- ①元から床面に敷いてあるシートを利用する
-
車にはほとんどの場合、床面にシートが敷いてあります。
このシートは、床面にピッタリと合うように作られているので、板の型どりに利用できます。
床張りをする予定の人は、捨てずに置いておきましょう!
- ②シートがない場合、段ボール等を使用する
-
床面シートがない場合の代用品は、下記の物を使用しましょう。
- 段ボール
- ポスター
- 少し丈夫そうな広告 など
上記の代用品を床面の大きさに繋ぎ合わせ、型どりを開始していきましょう!
- ③曲線部分は慎重に!
-
後部タイヤハウスや、リアハッチを開けた所の曲線部分の型どりは、慎重に行いましょう。
ここでのポイントは「少し大きめに型どっておくこと」。
大きめにサイジングしていれば、後で微調整は可能です。
曲線部分は「余裕をもって」型どりを実施しましょうね!
床板を切っていく
床面の型どりが出来れば、使用する床板に型を書き写し切断作業を行います。慣れない工具を使うので、ケガには十分注意しましょう!
床板を切っていく手順は下記のとおり。
型どりを合板に書き写す際には、修正可能なように【鉛筆】を使用しましょう。
合板を切る時には「ジグソー」と呼ばれる専用工具があれば、効率的に作業ができます。
ジグソーは「曲線部分」をキレイにカットできる工具です。
タイヤハウスやスライドドア及びリアなどは、かなり曲線があるため、ジグソーがあれば簡単にカットできます。
1枚1枚、丁寧にカットしていきましょう!
直線部分を切るなら、【電動のこぎり】もおススメです。
床張りだけでなく、DIYにも活用できる工具ですので、持っていれば今後も役に立ちますよ!
合板(コンパネ)の選び方
合板(コンパネ)を選ぶ時のポイントは3つあります。
一般的にホームセンターなどで売られている合板サイズは【910×1820mm】。
その中で、床面に使用する合板は下記のポイントを意識して選ぶようにしましょう。
- 厚さは9mm又は12mm
- 低ホルムアルデヒドの商品を選ぶ
- 高い値段の合板は必要なし
- ①厚さは9mm又は12mm
-
板の厚さは、床面に置く物の重量などにより変わってきます。
- 9mm~12mm以内
12mm以上になると、少し重さがあるのでおススメしません。
私は9mmの合板を使用していますが、今のところ問題はありません。
自分達の目的や手段に合わせて、合板の厚さを選択するようにしましょう!
- ②低ホルムアルデヒドの商品を選ぶ
-
売られている合板の中でも、低ホルムアルデヒドの商品があります。
【F☆☆☆☆】と記載のある商品です!
(星の数が多いほど、ホルムアルデヒドの放出量が少ないということ)
長く・健康的に車中泊を楽しむためには、この部分はこだわった方がいいでしょう!
- ③高い値段の合板は必要なし
-
値段が高ければ、商品の質は良くなります。
しかし、私はホームセンターで売られている、そこまで高くない合板を使用しています。
特に問題はありませんので、必要以上に高い商品は必要ありません。
ただ、子供がいる家庭は低ホルムアルデヒド商品にはこだわった方がいいかもしれませんね。
クッションフロアを切っていく
床板のサイズが決まり、床面にピッタリ合ったら、次はその上に貼る【クッションフロア】を切っていきます。
既に床板が完成しているので、サイズは床板に合わせれば、キレイに型どりすることが出来ますよ。
リアハッチを開けた写真。
後部のクッションフロアを長めに残しておく理由は、合板を巻き込んで貼った方が見栄えも、耐久性も良くなるから!
よって、車両後部のクッションフロアは、巻き込めるように【長め】に切っておきましょう!
根太の設置
「根太」とは、車床面の溝部分に設置する木材を指します。
根太を設置する目的は、カットした床板を釘やネジで固定するためです。
①バランスよく配置する
根太をバランスよく設置しなければ、床板の固定ができません。
根太は【両端・中央・その間部分】にバランスよく設置するようにしましょう。
バランスよく配置すれば、床板をしっかりと固定できます!
②適切な木材を選ぶ
車床面の溝(深さと幅)にあった木材を選ぶようにしましょう。
しっかりと深さと幅を計測してから、購入するようにして下さいね!
③微調整を図る
溝の部分にキッチリとはめ込むには、根太を削ってやる必要があります。
溝は少し丸みを帯びているので注意して下さい。
木材を削る工具としては【電動サンダ】がおススメです。
④根太をしっかりと固定する
根太を床面に固定する方法は2つ。
- 接着剤
- 強力な両面テープ
私は強力な両面テープで固定しました。
理由は「取り扱いしやすかった」からです。
根太を固定する時は、端の方までしっかりと固定して下さいね。
⑤根太の位置を明確にしておく
根太の設置後、床板をそのまま置いてしまうと、根太の位置がわからなくなります。
よって、根太の位置がわかるように、床板の端などに目印を書いておきましょう。
そうすれば、ネジや釘を使う時も正確に打ち込むことができますよ!
床板の貼り付け
根太の設置が完了すれば、後はカットした床板を乗せて、ネジや釘で固定していきましょう。
- 設置した根太の位置を把握しておく
- 床板+根太の厚さ以内のネジや釘を打ち込むこと
- ネジや釘の頭部分は、しっかりと打ち込んでおくこと
ネジ等の長さを誤ると、固定できなかったり、車に傷がつく恐れがあります。
また打ち込む時には、ネジ等の頭の部分が床板と平らになるぐらい打ち込んでください。
そうしないと、クッションフロアを上手く貼ることが出来なくなってしまうので、注意して下さいね!
ネジは手締めだと重労働ですので、【インパクトドライバー】を使用することをおススメします。
クッションフロアの貼り付け
床板を張り終えれば、次はクッションフロアを貼っていきます。
クッションフロアは、接着剤(ボンド)や両面テープなどで接着可能です。
接着剤(ボンド)の方が簡単で、キレイに貼ることが出来るのでおススメです。
- 接着剤(ボンド)はまんべんなく塗ること
- 前側から後ろ側へ向けて貼っていく。
- クッションフロアと床板の間に、空気が入り込まないように注意!
- 重りを乗せておけば、しっかりと接着できる
- よく乾燥させる
くれぐれも、真ん中から貼りだすことのないように注意して下さい!
クッションフロアの購入は【ワコードープロ】が、種類も多くおススメです。
丈夫さを選ぶなら「店舗用」を選択するようにしましょうね。
隙間に対してのコーキング
クッションフロアを貼り終えた後は、床の端っこ部分に「コーキング」をします。
コーキングする目的は下記のとおり。
- クッションフロアが剥がれてくるのを防ぐ
- 端から水分が浸み込むのを防ぐ
丁寧に行うことで、床板を長く保つことができます。
少し見づらいですが、端っこ部分はしっかりとコーキングしています。
この作業が終われば、床張りは完成です。
この状態なら、すぐに車中泊することは可能ですよ。
床張りにかかる時間
私は下記の条件で床張りを行いました。
- 工具は全て揃っていた(借り物)
- 材料は購入済
- 作業人数は2名
実際にかかった時間は、約2日間。
作業にあたった2人は、ともに初めての作業だったので、少し時間がかかりました。
必要な材料
床張り+クッションフロアに必要な材料をまとめました。
- コンパネ(2~4枚:張る面積による)
- 根太用の木材(設置本数により変化)
- ネジ又は釘(長さに注意)
- 接着剤、両面テープ
- クッションフロア(必要な大きさ)
- コーキング剤
床板を張る面積によって、材料の必要量は変化します。
購入前には、しっかりと計算してから購入するようにしましょうね。
まとめ
床張りをするだけで、本当に車のイメージが変わるんだね。車中泊で足を伸ばして寝れるのは最高だね!
床張りは決して難しくありません。ぜひチャレンジして下さいね!
それでは今回のポイントをまとめておきます。
- 床面はしっかりと掃除しよう
- 型どりと床板を切る時は曲線部分に気をつける
- クッションフロアは「店舗用」が丈夫でおススメ
- 根太はバランスよく設置する
- 床板と根太をしっかりと固定しよう
- 床板とクッションフロアは、しっかりと接着しよう
- 端っこ部分は「コーティング」で仕上げよう
床張りが出来れば、アウトドアの幅が一気に広がります。
お子さんがいる家庭では、子供たちのテンションもかなり上がることでしょう。
一緒に作れば車に愛着が湧き、とても良い思い出作りになりますしね!
今回紹介した手順で行えば、誰でも必ず完成させることが出来るので、ぜひチャレンジして下さい。
それでは良き車中泊LIFEを!
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